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「この男がジブリを支えた。 近藤喜文展」

早世の天才アニメーター近藤喜文氏の足跡をたどる企画展が、石巻市の石ノ森萬画館で開かれています。

近藤喜文展

穏やかな人柄と卓越した技術で知られる近藤喜文氏(1950-1998)は、「赤毛のアン」や「火垂るの墓」など日本のアニメーション史に残る作品で、キャラクターデザインや作画監督をつとめました。
ジブリ作品展の開催は、宮城県で初めてです。学生時代に漫画家を目指していた近藤氏が、石ノ森章太郎氏のアトリエによく足を運んでいた縁で、今回の企画展が実現しました。初期のデザイン画から、イメージボード、スケッチ、最後の画文集の原画まで約500点を展示しています。
(※許可を得て撮影しています)

近藤喜文展 blog (2)クレジットあり
懐かしくて可愛らしい「アン」のラフスケッチ。やせっぽちでソバカスだらけの少女は、人の温かさに触れながら自信に満ちた立派な女性に成長します。手違いがありながらアンを引き取って育てたマシュウ・カスバートが、急死する前の日アンに伝えた言葉『1ダースの男の子より、おまえにいてもらう方がいい。奨学金をとったのは男の子じゃない。わしの自慢の女の子さ。アンはわしの娘じゃ』を思い出します。私の感動アニメシーンのひとつです。

戦時下に生きた兄妹の姿が多くの人の心に焼きついた「火垂るの墓」。たくさんのイメージボードや緻密なデザイン画に、ただ圧倒されるばかりです。「となりのトトロ」と同時上映だったため、ジブリ内で2作品を同時に制作しなければならず、両作品の監督がともに近藤氏を起用したがったという逸話があります。

近藤喜文展 blog (4)
氏が自宅で使っていた机。手製のペン立てが素敵です。

近藤喜文展 blog (5)クレジットあり
1995年に監督した長編「耳をすませば」。思春期の男女が抱く不安と憧れをさわやかに描いたこの作品は、公開から20年を経た今も高く評価されています。展示を通して振り返ると、氏がいかにキャラクターを深く研究し、ちょっとした仕草や表情に至るまでこだわりを持って描いたかが分かります。名曲「カントリー・ロード」とともに、甘酸っぱくて切ない青春時代を思い出す人も多いことでしょう。47歳で急逝する3年前の、最初で最後の監督作です。

近藤喜文展 blog (6)クレジットあり
絵も文も温かさにあふれています。

オプションで萬画館初の「音声ガイド」を導入。作品の解説や対談の模様が流れ、背景をより深く知ることができます。「耳をすませば」で月島雫を演じた本名陽子氏がナビゲーターをつとめています(1人500円、ペア800円)。

企画展は4月10日(日)までの開催。
大人800円/中高生500円/小学生200円/未就学児無料(常設展観覧料含む)
期間中、街なか6カ所に設置したキャラクタースタンプを集めた先着2,000人にクリアファイルを進呈するスタンプラリーも実施しています。いろいろな施設を訪れて、石巻の街をじっくり知るのもいいですね。

石ノ森萬画館ウェブサイト☞ http://www.man-bow.com/manga/

(お)

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