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石巻の歴史・震災の伝承 本間家の土蔵

旧北上川右岸に広がる更地に、築100年以上になる蔵が見えます。

この一帯は北を日和山、南を太平洋に挟まれた、石巻市門脇町。
東日本大震災では、地震の約60分後に襲来した大津波と、その後発生し
た火災により、甚大な被害があった場所。

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▲蔵の背後にある緑豊かな森は日和山


この蔵は、江戸時代に廻船(かいせん)問屋として栄え財を成した旧家武山
家(現本間家)が、明治三陸津波(1896年)の翌年に建てた土蔵で、元
々は西隣にもう一つ同じ土蔵がありました。

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▲震災前の写真 並んでいる2つの土蔵


ところどころに、津波によって流れてきた家の屋根やガレキなどの衝突痕が
見えます。

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▲漂流物によりできた傷

6メートルを越す大津波は2階床まで押し寄せ、西隣にあったもう一つの土
蔵が漂流物からの盾になるなどの偶然が重なり、倒壊することなく耐え残り
ました。

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▲津波の到達高を示すライン

土蔵を管理する本間英一さんは、修築するには多大な費用がかかるため解
体を考えていたときに、文化財レスキューに携わった方々などからの励ま
しもあり、地域歴史と震災伝承を語り継ぐ必要があると決意。
インターネット上で寄付金を募り、修築に一年半をかけ2014年4月に
展示室としてオープンしました。

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▲土蔵の南側には花壇が整備され案内板も設置

案内板を抜粋
↓ ↓ ↓ ↓
【2011.3.11 震災遺構 本間家土蔵】
“私(土蔵)は残った。私が生まれたのは明治三陸大津波の翌年明治30
年、西暦で言うと1897年だった。隣にあった同じ年の双子の蔵は今回
の津波のため倒壊してしまった。
私は多くの悲劇を生んだこの3.11の惨状を後世に伝えるために、ここに
建ち続けるだろう。”

↑ ↑ ↑ ↑
震災に負けず立ち向かっていく気概を感じる力強い言葉です。


2階建ての土蔵内部は、江戸時代の廻船問屋帳簿や、石巻地域の歴史を
学べる資料、文献などが壁や机に展示され、本間さん自身が独自にまと
めた被災体験資料などが置かれていて、地域歴史と震災防災とが学べる
内容になっています。

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▲土蔵1階の展示室

昔懐かしゼンマイ式蓄音機のSP盤で流れるJAZZが心地よく響きます。

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▲SP盤をセットする本間英一さん

「地域の歴史が分かる建物を形に残し、震災が風化されることなく防災・減災
に役立てて欲しい」と本間さんはおっしゃっています。

大震災の困難を乗り越え、前を向いている本間さんのお話しや、土蔵見学の
申込はコチラまで
↓ ↓ ↓ ↓
「石巻ローンテニスクラブ」
(電話0225-93-2777)
本間英一様

(TOM)

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